QUATRE(キャトル)の庭

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日本三大民間薬【どくだみ】十薬 効果効能 効果的なとりかたを解説

ドクダミの季節がやってきました。

ドクダミは、毒を抑えるという意味の 毒矯(どくだ)が名前の由来と言われています。

中国では、魚が腐ったような臭いということから、ギョセイソウ(魚腥草)と呼ばれています。

どくだみは、ゲンノショウコとセンブリとならぶ日本三大民間薬のひとつで、平安時代ごろより民間薬として使われてきたと言われています。

今回は、そんなさまざまな効果が期待できるどくだみの効果効能をまとめてみました。

それでは、さっそく、詳しく見ていきましょう!

どくだみ 効果 効能

乾燥させた生薬は、十薬(じゅうやく)とよばれています。

貝原益軒(かいばらえきけん)によって、十の薬効があることから、この生薬の名前が付けられました。

ちなみに、貝原益軒はシーボルトから「日本のアリストテレス」と評されています。

 江戸時代の儒学者・本草学者である貝原益軒が著書『大和本草』の中で、ドクダミは「和流ノ馬医用之馬ニ飼フ、十種ノ薬ノ能アリトテ十薬ト号スト云(わが国の馬医がこれを馬に用いると、十種の効能があるので、十薬と呼ぶことにした)」(引用元:わかさの秘密より)

葉には、デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド、クエルシトリン、ミネラルなど、

花には、イソクエルシトリン、などが含まれています。

殺菌作用、抗菌作用、解毒作用、排膿効果、利尿効果、整腸作用、動脈硬化の予防、ダイエット効果、美肌効果など、が期待され、

古くから、お茶、民間薬、入浴剤、化粧品など様々な効果が期待できる薬草として、民間でも重宝されてきた薬草です。

花期の地上部を採り、直ちに陽乾し たものをジュウヤク(十薬, Houttuyniae Herba)とよび、煎剤を化膿、腫瘍、胎毒、蓄膿などの解毒薬として、また 利尿薬や緩下剤としても使わ れます。民間では生の葉を少し火にあぶり、腫れ物、化膿、痔疾等にはりつけると有効であるといわれ,センブリ,ゲンノショウコとならび日本3大民間薬の一つでもあります。 (引用元:城西大学「野山の花」より)

どくだみ 効果効能|殺菌・抗菌

ドクダミの強いにおいの元になっているラウリンアルデヒドデカノイルアセトアルデヒドには、強力な抗菌作用があります。

デカノイルアセトアルデヒドは、ペニシリンよりも強力な殺菌作用があります。

食中毒や傷口の化膿の原因となる黄色ブドウ球菌糸状菌などに対する抗菌作用の効果があります。

ドクダミの葉を乾燥させたり青汁を数日おくと、においの元になる成分が揮発しますが、その分、殺菌効果は弱くなります。

どくだみ 効果効能|解毒(排膿)

生葉汁は、化膿性皮膚炎、蓄膿やにきび・吹き出物、水虫など、に効果的です。

デカノイルアセトアルデヒドは、乾燥や熱で揮発するので、生葉の汁を、患部に塗ると効果的です。

生薬十薬も、化膿,腫瘍,胎毒,蓄膿などの解毒薬として使われています。

副鼻腔炎にも効果があると好評です。

どくだみ 効果効能|解毒(利尿)

ドクダミは、利尿作用があるクエルシトリンカリウムが含まれています。むくみの解消に効果的です。

どくだみ 効果効能|高血圧予防

ドクダミは、カリウムを豊富に含んでいます。体内のナトリウムと結びついて、体の外に出す作用があるため、高血圧の予防にも効果的です。

どくだみ 効果効能|緩下・整腸

イソクエルシトリンには、緩下作用があるので、便秘解消効果が期待できます。

どくだみ 効果効能|ダイエット効果

カリウムによる利尿作用で、むくみ防止にも効果があるほか、

脂肪の吸収を抑えるクエルセチンも含まれているので、ダイエット効果が期待できます。

どくだみ 効果効能|動脈硬化の予防

ドクダミには、フラボノイド(フラボノール配糖体)が含まれています。

葉のクエルシトリン、花のイソクエルシトリンには、毛細血管を丈夫にする作用があるので、動脈硬化や脳卒中の予防に役立つと言われています。

クエルシトリンの含有率が高くなる開花期に採取するのが効果的です。

どくだみ 効果効能|美肌効果

肌荒れの原因になる細菌を抑えてくれるデカノイルアセトアルデヒドのほか、

お花には、毛細血管を丈夫にする効果のあるイソクエルシトリンが含まれます。肌の新陳代謝を促進して、シミやシワの予防効果も期待できます。

どくだみ 注意点

万能薬のドクダミですが、まれに体質に合わない場合もあります。

カリウムを多く含んでいるため、腎機能に問題がある場合は過剰摂取に注意が必要です。

クロロフィルの分解産物フェオフォルバイドaが含まれている場合、体内で光化学反応をおこして皮膚炎を起こす場合があります。

ドクダミ茶を飲んで肌の調子が悪くなった場合は、飲むのをやめましょう。

どくだみ の 摂り方

ドクダミ酒

無農薬栽培のどくだみの青汁を発酵させたどくだみ青汁酒は、

様々な症状の改善に好評です。

 

どくだみチンキ

生葉が手に入るようであれば、どくだみチンキを作ってみましょう。

作り方や活用法ををまとめてみました。

www.quatre-jardin.com

まとめ

いかがでしたか。

どくだみは、日本三大民間薬のひとつとして、古くから民間薬として使われてきたと言われています。

特に、乾燥したどくだみは、十薬(じゅうやく)と名付けられ、重宝されてきました。

その効果効能には、殺菌作用、抗菌作用、解毒作用、排膿効果、利尿効果、整腸作用、動脈硬化の予防、ダイエット効果、美肌効果など、があげられています。

どくだみ酒、どくだみ茶、どくだみチンキ、などとして活用されています。

どくだみの独特のにおいの元となる成分は、加熱したり乾燥することで揮発して効果効能が薄くなる場合があります。

万能薬とはいわれますが、体質に合わない場合もあります。

腎機能に問題がある場合は過剰摂取に注意が必要です。

また、体内で光化学反応をおこして皮膚炎を起こした場合は、服用を中止しましょう。