QUATRE(キャトル)の庭

アシュタンガヨガをしているヨギーニのQUATRE(キャトル)です。生活のヒントになるような情報や疑問に思ったことの調べごとメモを発信しています。

【アロマ】真正ラベンダー精油〜火傷をしたときに使いたいメディカルアロマ

こんにちは、QUATRE(キャトル)です。

先日から、アロマ関連の記事が続いていますが、

ことの発端は、ひとり暮らしをしている母の大火傷

張り切って断捨離をしてたら、腹部が筋肉痛になってしまい、

ドラッグストアで、よく効くと言われて買った

筋肉痛緩和の市販の塗り薬(みなさんもよくご存知の液体の塗り薬)

を塗ったところ広範囲に火傷化膿を起こしてしまったのです。

最初は、ちょっとヒリヒリするなと感じつつ就寝したようですが

数時間後、激痛で目を覚まし、見ると、広範囲のひどい炎症に。

翌朝、皮膚科で看護師をしていた母は、

敗血症を恐れて、抗生物質配合の軟膏で化膿止めと

アスピリン系の痛み止めで応急処置。

母は心配させまいと私に言わなかったようですが、

数日後に偶然、私が帰省して発覚。

すでに化膿はおさまっていたのですが、

腹部の痛みは続いていたので、アロマに詳しい知人に相談。

ラベンダー(精油)とスィートアーモンドオイル(キャリアオイル)

を急いで調達。

あれから約3週間、あざはまだ残っていますが、

火傷の傷はほぼ完治しました。

今回は、そのラベンダー精油についてまとめてみました。

よかったらご参考くださいね!

ラベンダー とは

ラベンダーは、地中海原産のシソ科のハーブです。

語源は諸説あり、

ラテン語の「lavare(洗う)」という説や

ラテン語の「livere(青みがかった)」という説があります。

ラベンダーの歴史は、2500年以上にさかのぼり、

古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで

伝統的に消毒薬として重宝されてきました。

古代エジプトのツタンカーメンの墓からも

ランベンダーの跡が見つかっています。

古代ローマ時代では、

ギリシャ人医師ペダニウス・ディオスコリデスが、

『薬物誌(ギリシア本草)』のなかで、

消化不良、鎮痛、傷、火傷、皮膚疾患に推奨しています。 

中世では、薬草として定着するようになりました。

ラベンダーは、古代エジプト時代から使われ、古代ローマでは入浴や洗濯に用いられました。また、ディオスコリデス(40頃-90頃)が消化不良や鎮痛、傷、火傷、皮膚疾患に推奨して以降、伝統医学の発達とともに薬用として定着しました。これら古代に用いられていたラベンダーはストエカスと考えられています。(引用元:日本メディカルハーブ協会より)

日本では、江戸期の西洋薬物書「ラーヘンデル」の記述が確認され

幕末に、ラベンダーの精油が入っています。

アロマテラピーとガットフォセ

アロマテラピーとして、

精油の効果効能が広まるきっかけとなったひとりが、

フランス人科学者の

ルネ・モーリス・ガットフォセRené-Maurice Gattefossé)です。

彼は、1915年、実験中に上半身火だるまになり大火傷を負う大事故を起こします。

入院治療中に、ラベンダー精油を使ったところ、

一定の効果があったという逸話は有名です。

この逸話は伝説化し、アロマ関連のサイトでは、

負傷直後に偶然近くにあったラベンダー精油を使用したら治癒が早かった、

この事故をきっかけにアロマテラピーを広めた

などの「エピソード」が紹介されていますが、それは、事実とは異なるようです。

この日は、 ルネ=モーリスの最初のこどもが生まれる日で、彼も冷静さを欠き、このような事故をおこしてしまったとの話であった。 しかも、身近にラベンダー油を入れた容器などなく、ルネ=モーリスは上半身火だるまになって研究室からとびだし、芝生の上をころがりまわって火を消した。しかし、ひどい火傷を左手、頭部、上背部に負ってしまった彼は、病院にかつぎこまれ、3か月もの入院を余儀なくされ、ずっと医師からピクリン酸による治療をうけていた。 しかも、患部は壊疽化し、ガス壊疽化したとのことだ。 この段階で、はじめてルネ=モーリスはラベンダー油の使用に想到し、それによって一定の効果が得られた。(引用元:R 林太郎語録より)

ラベンダー 種類

ラベンダーは、

交雑種が非常に多く、大きく3つに分類されます。

  • イングリッシュ系
  • フレンチ系
  • イングリッシュ系とフレンチ系の交雑種

ラベンダー|イングリッシュ系

代表的な品種として次の3つがあり、
  • アングスティフォリア
  • ラティフォリア
  • ラナータ

さらに、上の品種間での自然交雑種があります。

  • インテルメディア(アングスティフォリアとラティフォリアの自然交雑種)
  • ロサエ(ラティフォリアとラナータの自然交雑種)

アングスティフォリアは、最も原種に近く、真正ラベンダー(トゥルーラベンダー)、コモンラベンダーとも呼ばれています。

ラティフォリアは、スパイク・ラベンダーとも呼ばれています。

インテルメディアは、ラバンジン、ダッチラベンダーとも呼ばれています。

ラベンダー|フレンチ系

フレンチ系ラベンダーは、以下に分類されます。

  • ストエカス(Lavandula stoechas)
  • デンタータ
  • 自然交雑種

ストエカスラベンダーは、スパニッシュ・ラベンダーとも呼ばれています。

ラベンダー精油 種類

ラベンダーの精油の品種の内訳は次の通りです。

  1. インテルメディア(アングスティフォリアとラティフォリアの交配種) 75%
  2. アングスティフォリア(真正ラベンダー ) 20%
  3. ラティフォリア(スパイクベンダー) 5%

ラベンダー 精油 種類【症状 火傷】

ラベンダーは交雑種が非常に多く、

品種によって成分がことなるため、効果効能も違います。

このうち、火傷の治療に使いたいエセンシャルオイル(精油)は、

イングリッシュ系ラベンダー 真正ラベンダーです。

真正ラベンダー(アングスティフォリア)

<成分>

  • 酢酸リナリル(エステル類)30~60%
  • リナロール 25~40%

<作用>

鎮静作用→自律神経のバランスを整える

皮膚トラブル(火傷、ニキビ、汗疹など)に

ラベンダー 精油 使い方 ①原液【症状 火傷】

エセンシャルオイル(精油)は通常、

キャリアオイルで薄めて使いますが、

ラベンダー精油は原液を肌につけることができます。

ただし、個人差があるので、

パッチテストを必ず行ってから使いましょう。

ラベンダー精油の使い方 ②キャリアオイル【症状 火傷】

エセンシャルオイル(精油)を原液で使用できますが、

広範囲に火傷をしてしまった場合は、

植物油(キャリアオイル)で薄めた方が、

肌に伸ばしやすいです。

植物油(キャリアオイル)にも特徴があるので、症

状に合わせて選びたいです。

【アロマ】キャリアオイルの選び方・ブレンド 精油 マッサージオイルの作り方

火傷をしたときは、

スイートアーモンド、セイヨウオトギリソウ、カレンデュラ

がおすすめですよ^^

今回は、刺激が少ない

スイートアーモンドオイルを選びましたが、

症状がおちついてきたので、

セイヨウオトギリソウ、カレンデュラを追加する予定です。

ラベンダー精油+スイートアーモンド

刺激が少なく肌を柔らかくする作用があります。

酸化しやすい(保存期間は6ヶ月が目安)ので、

100mlボトルを購入しました。

約2週間で半分使ったところです。

ラベンダー精油+セイヨウオトギリソウオイル

セイヨウオトギリソウは、

セント・ジョーンズ・ワートと表記される場合もあります。

王の万能薬と呼ばれ、

古くから傷薬や鎮痛剤に使われていたオイル。

ねんざ、やけどに有効。

肌の保湿や再生を助けるγリノレン酸が豊富。

単体でも使用可能ですが、

カレンデュラオイルと混ぜると効果的。

ラベンダー精油+カレンデュラオイル

皮膚の再生を再生を促す作用があるので、

やけどや湿疹や切り傷の修復に効果的。

ラベンダー精油+月見草オイル

皮膚細胞に不可欠なガンマリノレン酸を9%以上含む。

かゆみや乾燥などの肌トラブルに効果的。

単体でも使用可能ですが、

独特の香りがあるので、他のキャリアオイルの10%〜20%混ぜて使用。

酸化が早いので、少量での購入がおすすめです。