こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
新型コロナの終息がみえず、今年のお盆も帰省できそうにありません。 うちは、母が実家でひとり暮らしをしていて心配なので、できるだけ、電話やメールをするようにしているのですが、最近、困ったことがあると相談されました。
それは、引っ越してきた隣のご夫婦が野良猫にエサを与えるので、庭に猫が入ってくるようになったのだそうです。
猫は、犬のような登録制度や放し飼いを規制する法制度がないので、公的機関に相談しても駆除や捕獲はしてもらえません。猫が家の敷地内に入ってフンや尿をするなどの被害を防ぐには、猫が敷地内に入ってこないように猫よけ対策をするしかありません。
猫よけを確実にする3つのポイント
猫が来ないようにするためには、
- 猫にとって居心地のよい場所を、猫が嫌がる環境に変え、
- 猫に居場所でないことを徹底的に学習させ、
- トイレとして習慣化させないこと、
が、ポイントです。
猫はナワバリ意識の強い動物なので、いちどナワバリとされてしまうと、簡単に猫よけをすることはできません。
早めに、猫が来ないように対策をとり、マーキングをしていたら消臭して臭いを消しましょう。
猫が好む場所の特徴
次のような場所を猫は快適な場所と感じるようです。
- 人の出入りが少ない
- 番犬がいない静かな場所
- 排便しやすい環境(やわらかい土、砂、芝生等がある場所)
- エサがもられる場所
家の敷地内にこのような場所があるかチェックしましょう。
猫が嫌いな猫よけ効果があるもの
猫が好みそうな場所やそこに続く通り道に、猫が嫌がる環境を作ります。
猫よけは、大きく分けて次の3つがあります。
- 忌避剤
- 障害物
- 装置・機器
猫が嫌がる臭いや刺激になる忌避剤を置いて、まずは猫を近づけない。
そして、猫が溜まりそうなところや、家の敷地内に入って来れないように障害物を置いて、いよいよ侵入してきたら装置・機器で追い払います。
猫をしつける
しかし、猫よけに効果があるといわれる対策も、猫によって反応が違ったり、だんだん慣れてしまって効果が長続きしなかったり、するので、種類を変えながら併用するといいようです。
また、猫が学習するまで時間がかかるので、交互に試したり、いろいろ組み合わたり、根気強く繰り返し試して、猫の居場所でないことを教えることが大切なのだそうです。
猫除けには、障害物や装置が効果的なのは分かりますが、
となりのご夫婦の勝手のために、なんでそんなにお金を使わなくちゃいけないの!
と、納得がいかないところです。
そこで、できるだけお金をかけず、猫よけに効果的とされている忌避剤を調べてみると、家のある意外なものが忌避剤になることが分かったので、さっそく試してみることにしました。
同じように困っている方がいらっしゃったら、ぜひ、ご参考くださいね。
効果などは、随時追記していきます!
猫よけ 唐辛子
・唐辛子をネットに入れて猫の通り道につるしておく。
・唐辛子を細かく刻んで、目の細かい網の袋に入れて、風上に置くまたはつるす。
・唐辛子を粉末状にして撒く。(夏場はアリに食べられる場合がある)
キムチを素手で漬けたら手がヒリヒリしたり、唐辛子を触った後の手で目をこすると目がピリピリとするカプサイシンには、害虫や害獣に対する忌避効果があります。
無農薬栽培や自然栽培では、作物の間に植えたり、唐辛子の抽出液を作って散布して害虫対策や害獣対策に活用されています。
猫よけ唐辛子 粉末|手作り
数年前に栽培した韓国唐辛子が大量に家に残っていたので、ミキサーで粉末にしてみました。
粗めに粉砕しましたが、コンテナから出した段階でかなり唐辛子の刺激臭があります。効果は追記します。
猫よけ唐辛子 スプレー 原液|作り方
唐辛子エキスを抽出して散布する方法です。今回は、お庭に散布するので、油よりもアルコールや酢での抽出がおすすめです。
水にはほとんど溶けませんが、油やアルコール、酢には溶けやすく、トウガラシを油や酒に漬け込むとカプサイシンなどの辛み成分が溶け出します。(引用元:農水省HPより)
一般的なチンキ剤(ティンクシャー)の作り方で、唐辛子エキスを自作してみます。
唐辛子を粗めに刻んで瓶に入れ、アルコールをひたひたに入れ、ラー油のようなあの色が出ればOKです。
アルコールは、焼酎・ウォッカ(25〜30度以上)がおすすめです。
度数が低いアルコールは、抽出が不十分だったり、傷みやすいからです。
猫よけ唐辛子 スプレー|使い方
自作した原液は、水でうすめて使います。
国産焼酎で作った市販のエキスで、100倍〜1000倍に希釈が目安です。猫によって差があるので、様子をみながら適度な濃度を調整して試してみてくださいね。
100-1000倍に薄め、ジョウロで静かに散布してください。(引用元:たまごや商店より)
自作が面倒な方には、カプサイシンの抽出液と猫が苦手なアロマを配合した忌避剤も市販されています。
製造元の児玉兄弟商会さんによると、1日1回5プッシュの効力試験で、猫が散布している箇所を避けるようになり、散布していない箇所へマーキングが移行したようです。
忌避剤には、液状のスプレータイプと、粒状のものが販売されています。
猫よけ コーヒーかす
・コーヒーのかすを猫の通り道や風上に撒く。
・コーヒーのかすは臭いが消えやすいので毎日撒く。
・猫はコーヒーの臭いに慣れやすいので、他の方法と組み合わせるとよい。
・雨があたると臭いが流れてしまう。
毎朝コーヒーを淹れているご家庭であれば、試してみたい対策です。コーヒーに含まれるカフェインは、猫にとっては有毒なので、猫はコーヒーの香りを嫌がるといわれています。
猫がカフェインの摂取によって死に至る致死量は、体重1㎏あたり150mgだと考えられています。ただし、中毒症状は体重1㎏あたり15〜20㎎で発症すると言われています。たとえば、体重5㎏の猫であれば、75〜100mg。それだけのカフェインを一度に摂るには、コーヒーカップ1杯くらいを飲む計算になります。(引用元:にゃんペディアより)
しかし、実際は、慣れてくると効果がないという報告や、コーヒーの香りが好きな猫もいるようです。
猫よけ コーヒーかす 注意点
コーヒーかすの散布は、除草したい場所がおすすめです。
コーヒーかすは、発酵させてすきこめば肥料になりますが、ただ単に乾燥させただけのものは、植物の生育を妨げてしまうからです。
コーヒー抽出残渣を施用すればするほど、緑肥植物の成長は抑えられました。その理由として、コーヒー抽出残渣には、植物に対して生育阻害を起こす物質(カフェイン、ポリフェノール)が含まれていたため、緑肥植物の生育に悪影響を及ぼしたと考えられます。(引用元:UCCより)
猫よけ 柑橘類
・みかんなど柑橘類の皮を猫の通り道の風上に置く。(乾燥すると香りが出ないので効果なし)
・柑橘類の香料を置く。
猫は、本能的に酸っぱい匂いが苦手だと言われています。
猫はみかんのような柑橘系の酸っぱい匂いは苦手だと言われています。なぜかという理由ははっきり分かりませんが、狩をしていた野生の時代に「酸っぱい匂い=腐敗臭、有毒」だと判断していた名残なのかもしれません。自分の体に害を及ぼす可能性のある食べ物を避ける本能が、猫を柑橘系の匂いから遠ざけているのでしょう。 (引用元:にゃんペディアより)
猫よけ 柑橘類 香料の注意点
精油の成分で猫が中毒症状を起こす場合があるため、 精油が入った液を猫に直接スプーレしないことです。
1. 猫の皮膚にはいかなるエッセンシャルオイル(精油)も使用しない
2. 絶対に猫がエッセンシャルオイル(精油)を舐めないようにする (引用元:Tea-treeの森より)
植物の成分が濃縮された精油が、猫の皮膚に直接触れたり、猫が舐めることで、次のような中毒症状の事例があります。
具体的な中毒症状は運動失調、筋肉の震え、抑うつ状態、異常行動、嘔吐、めまい、失禁、食欲の減退、活力喪失など多岐に渡り、ティートゥリーを皮膚に使用してから2〜8時間の間に起こるとされます。(引用元:Tea-treeの森より)
人間は、雑食動物なので、植物毒を解毒する「グルクロン酸抱合」が肝臓にありますが、完全肉食動物の猫にはこの酵素が肝臓になく、植物毒を解毒できない場合があります。
精油の中でも、フェノール類、ケトン類、ピネン、リモネンの成分は、猫には毒になると言われています。
各エッセンシャルオイル(精油)を構成している成分のうち、フェノール類、ケトン類、ピネン、リモネンの4種は猫に対する毒性が特に高いと言われています。 (引用元:Tea-treeの森より)
ネット上では、お部屋でアロマを炊くことも危険だという情報が流れていますが、実際のところは研究データがなく、はっきり分かっていないのが現状です。
精油を長期的に猫に使用した研究やデータがなく、理論的に問題が無いと言われている精油でも今後猫に対する毒性が出てくる可能性があります。まだまだ猫と植物毒性に関して科学的に解明されていないことが多いです。(引用元:ネコペディアより)
海外のサイトでは、猫よけスプレーに、レモンやオレンジの精油を使用したレシピが数多く紹介されています。
精油を使用する場合は、猫が近づかないように屋外での使用にとどめ、猫に直接当たらないように気をつけましょう。
猫よけ 酢
・酢を入れた容器や染み込ませたスポンジや布を風上に置く。
・即効性がありますが、酢の臭いは消えやすいので毎日撒く。
・酢の原液は植物に有害になる場合があります。
柑橘類と同じような酸味を感じる香りを嫌うようです。
猫よけ酢 スプレー|使い方
原液または水でうすめた液(2〜10倍に薄める)を撒きます。
猫よけ ハーブ
・猫が嫌う香りのハーブの鉢植えを置く
<植物の例>
ランタナ、ユーカリ、ゼラニウム、ヘンルーダ、ローズマリー、レモングラス、柑橘類、ペパーミント、ニンニク、チャイブ、マリーゴールド、ラベンダー、どくだみ、ミント、など。
お庭の片隅にドグダミが生えていたら、雑草ではなく猫よけになるかもしれません。ぜひ、活用してみてくださいね。
猫よけハーブ チンキ剤|作り方
ハーブ類はたくさんできれば、チンキ剤にして散布もできます。お庭に散布するので、アルコールや酢での抽出がおすすめです。
ハーブは生のままだとカビの原因になります。ドライにしたハーブを粗めに刻んで瓶に入れ、アルコールまたは酢をひたひたに入れます。
アルコールは、焼酎・ウォッカ(25〜30度以上)がおすすめです。
度数が低いアルコールは、抽出が不十分だったり、傷みやすいからです。
忌避剤としても使える酢で作ると、相乗効果がありそうですね。
<危険>猫よけ ペットボトル
水をいれたペットボトルの設置は猫よけの定番のように言われていますが、効果はほとんどありません。
また、日が当たると火災の原因になることもあり大変危険です。周りに、使用している方がいらっしゃったら、止めるよう伝えましょう。
収れん火災の原因となるものは、鏡や透明な球体が多く、吸盤や車のホイール、置時計や照明器具、ペットボトルや金魚鉢など多岐にわたります。 これらに共通するものは日常生活で使用しているような身近な物だということです。 タイヤのホイールに反射して、猫よけのペットボトルで屈折して。 なんてこともありますので、屋内だけではなく、屋外においても発生する可能性があるので注意しましょう。(引用元:大津市HPより)
まとめ
猫は、公的機関に相談しても駆除や捕獲はしてもらえないので、被害を減らすには自分で猫よけ対策をしなければいけません。
猫はナワバリ意識の強い動物なので、いちどナワバリとされてしまうと、簡単に猫よけをすることはできません。
猫が来ないようにするためには、猫が嫌がる環境に変え、猫がこないように徹底的に学習させ、トイレとして習慣化させないこと、が、ポイントです。
猫よけは、大きく分けて、忌避剤、障害物、装置・機器があります。家庭にある意外なものが、忌避剤になります。
忌避剤は、猫によって反応が様々です。また、だんだん慣れてくるようなので、いろいろな組み合わせを時々変えながら根気強く対処しましょう。
猫は酸っぱい臭いが嫌いとされていますが、アロマオイルは毒になる場合があります。猫に直接当たらないように気をつけましょう。
ペットボトルは効果はありません。火災の原因にもなるのでやめましょう。