こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
年末、結婚記念日に玉造温泉に行ってきました。今日は温泉をテーマに書いてみます。
温泉と日本人
日本の温泉の歴史は古く、『古事記』にも登場するほどです。
今から1600年前に大国主命といっしょに国造りをしていた
少名彦名命(スクナヒコナノミコト)が
玉造温泉を発見したといわれています。
『出雲風土記』では、その効能から神の湯として登場。
一度洗えば美しくなり もう一度洗えば万病を治す
と、いわれています。
温泉に入った翌日、普段、肌あれがひどい手が全然違うのにびっくりでした。
温泉の入り口に張り出されていた温泉講座を何気なく見返していると、温泉の種類がこんなにもたくさんあるんですね。
温泉恐るべし。
これを機に、温泉の種類について調べてみることにしました。
温泉の泉質の分類
温泉のなかでも療養に役立つ泉質をもつ温泉を療養泉と言います。湯の温度や含有成分によって10種類に分けられています。温泉の適応症とは、温泉の効能です。
単純温泉
溶存物質量(ガス成分を除く)が1,000mg/kg未満で、湯温が25℃以上の温泉です。日本の温泉は単純温泉が多いです。
pH値7.5以上の単純温泉を、弱アルカリ性単純温泉
pH値8.5以上の単純温泉を、アルカリ性単純温泉
と呼んでいます。
<適応症>自律神経不安定症、不眠症などに
塩化物泉
溶存物質量(ガス成分を除く)1,000mg/kg以上で、温度は不問。
肌の表面を塩分が覆い、保温効果や循環効果があります。
<適応症>きりきず、末端循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
※飲用は、萎縮性胃炎や便秘に
炭酸水素塩泉
溶存物質量(ガス成分を除く)1,000mg/kg以上で、温度は不問。
陰イオン主成分は、炭酸水素イオンです。
美人の湯といわれている温泉。皮膚の角質をやわらかくする作用があります。
<適応症>きりきず、末端循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
※飲用は、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常、高尿酸血症(痛風)
硫酸塩泉
溶存物質量(ガス成分を除く)1,000mg/kg以上で、温度は不問。
陰イオン主成分は、硫酸イオンです。
切り傷の治癒に効果があります。
飲むと、胆嚢を収縮させ、腸のぜん動運動を活発にします。
<適応症>きりきず、末端循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
※飲用は、胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
二酸化炭素泉
溶存物質量(ガス成分を除く)1,000mg/kg以上で、温度は不問。
泡の湯で、小さな炭酸ガスの気泡が皮膚から吸収され、毛細血管を広げ血行をよくします。
<適応症>きりきず、末端循環障害、冷え性など
※飲用は、胃腸機能低下
含鉄泉
鉄(II)イオン、鉄(III)イオンが合計20mg/kg以上で、温度は不問。
空気に触れると酸化して赤色や金色に変色します。
※飲用は、鉄欠乏症貧血に
酸性泉
水素イオンが1mg/kg以上で、温度は不問。
酸性度が高く殺菌力が強いので皮膚にしみることもあります。肌の古い角質層を溶かすピーリング効果があります。
<適応症>
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、表皮化膿症、耐糖能異常(糖尿病)
含よう素泉
よう化物イオンが10mg/kg以上で、温度は不問。
非火山性の温泉に多く、放置すると黄色く着色します。疲労回復に効果的です。
※飲用は、高コレステロール血症
硫黄泉
総硫黄が2mg/kg以上で、温度は不問。
殺菌力が強く、表皮の細菌やアトピー原因物質を取り除きます。毛細血管を広げ血行をよくし、慢性的な皮膚炎に効果的です。
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、表皮化膿症、慢性湿疹
放射能泉
ラドンを一定の値以上含み、温度は不問。
微量の放射能は炎症に効果的で万病の湯とも言われています。
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)
温泉のphや泉質で美肌効果がわかる?
炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉には、美肌効果があります。
また、アルカリ性の温泉は、肌の不要な角質をとるクレンジングのはたらきがあります。
単純温泉でも、pH値が7.5以上あれば美肌効果があります。
泉質別効能一覧表
環境省
(引用元:環境省ホームページより)