気象庁によると、今年は猛暑の予想がでています。
数年前に、熱中症で病院に運ばれたことがあるのですが、それ以来、はやめの水分補給をとったり、炎天下を避けるなど、熱中症には十分気を使っているのですが、
それでも、コロナ渦でのマスク生活で、頭痛などの熱中症の症状で何度かしんどい思いをしました。
海外ではほぼマスクは解除され、日本でも厚生労働省から、屋外のマスクについては基準をゆるくするなど注意喚起されていますが、日本では、まだマスクを外しにくい雰囲気です。
熱中症予防の対策は、暑くなる梅雨前にしておくあることが効果的と言われています。
それは、暑熱順化です。
暑熱順化
暑熱順化 読み方
暑熱順化は、しょねつじゅんか と読みます。
暑熱順化 とは
暑熱順化とは、
夏がくる前に、あらかじめ、体に暑さへの耐性をつけておくことです。
あらかじめ、体が夏の猛暑に適切に体温調整できるよう、徐々に体を慣らしておくことで、猛暑でも、熱中症にかかるリスクが低くなると言われています。
暑熱順化 のメカニズム
(引用元:cramer japan HPより)
暑い環境下で体温を調整するために、人の体には、
皮膚血流反応と発汗反応の2つの機能が備わっています。
皮膚血流反応とは、
皮膚の血管を広げることによって、体の熱が血液から皮膚に移って放熱する反応です。
発汗反応とは、
汗をかくことによって、汗が気化して蒸発する時の気化熱によって、体温の上がりすぎを防ぐ反応です。
このふたつの機能を鍛えることで、夏の猛暑にも適切に体温調整できるようになります。
暑熱順化すると、体温の上昇がゆっくりになり(図左)、汗の量も増え(図右)、
暑さへの耐性がついていることが分かります。
(引用元:JSPO「熱中症予防ガイドブック」より)
また、暑熱順化された体は、汗の塩分が再吸収されやすいことも分かっています。塩分不足も抑えることができます。
暑熱順化すると低い体温でも汗をかきやすくなり、汗の量は増えます。さらに皮膚の血流も増加します。熱が逃げやすくなり体温の上昇は防ぎます。その結果、暑さに対して楽に過ごせるようになり、夏バテや、体のダルさを防ぐことができます。また、汗腺で作られる汗は、毛穴から出る前に塩分が血液中に再吸収されます。暑熱順化すると、この塩分の再吸収が更に高まるので、汗に含まれる塩分が少なくなります。つまり脱水になりにくくなります。(引用元:河北医療財団HPより)
暑熱順化 トレーニング
暑熱順化は、入浴や運動をして汗をかくことで、促進できます。
また、せっかく暑熱順化のトレーニングをしていても、冷房に頼った生活をしていると、効果が落ちてしまうので、外気に体を慣らし、冷房の設定温度は高めに設定します。
暑熱順化 トレーニング 入浴
入浴は、湯船に使って体の芯からあたためます。
暑熱順化 トレーニング 運動
運動は、有酸素運動が効果的です。
- お風呂につかる(2日に1回ほど)
- サイクリング(週3回・30分ほど)
- ウォーキング(週5回・1日30分ほど)
- ジョギング(週5回・1日15分ほど)
- 筋トレやストレッチなどで適度に汗をかく(週5回〜毎日・1日30分ほど)
トレーニング効果の持続は、トレーニング内容によって異なります。
トレーニング期間が短い場合で、効果の持続は、1週間程度、
トレーニング期間が長い場合で、効果の持続は、1ヶ月程度、です。
暑熱順化 いつから
暑熱順化は、5月〜6月中にはじめるのがベストと言われています。
暑熱順化に必要な期間は、5日〜2週間と言われています。
熱中症の救急搬送は、梅雨時期から急増します。余裕をもって梅雨前に始めておきましょう。
(引用元:総務省HPより)
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