QUATRE(キャトル)の庭

アシュタンガヨガをしているヨギーニのQUATRE(キャトル)です。生活のヒントになるような情報や疑問に思ったことの調べごとメモを発信しています。

渡辺徹さんの死因となった【敗血症】とは?|

俳優の渡辺徹さんが、11月28日、亡くなられました。

11月19日、秋田大学主催の医療フォーラム「心臓病とともに元気に生きる」では、この時、すでに少し体調を崩されていたのでリモートでの出演でした。

11月20日、発熱や腹痛などを訴えて入院

細菌性胃腸炎と診断され、

その後、敗血症を発症。治療を続けらていたようです。

わずか1週間で急変してしまう敗血症とは、一体どんな病気なのでしょうか。

敗血症とは わかりやすく

敗血症(はいけつしょう)とは、

細菌ウイルス感染したことがきっかけになっておこる二次的症状です。

細菌やウイルスが体に入ってきたとき、私たちの体を守るために免疫細胞が発動して、細菌やウイルスを攻撃します。

ところが、時に、免疫細胞が暴走してしまうことがあります。コントロールできなくなり、自分の臓器までも攻撃してしまいます。

その結果、臓器が損傷してしまうことが、敗血症です。

敗血症というと特定の疾患があるわけではありません。

感染症(細菌・ウイルスが侵入)→ 敗血症(免疫細胞が臓器を攻撃して臓器が損傷) 

感染症がきっかけとなって起きる、二次的な症状。具体的には、何らかの感染症を起こしている細菌などが増殖して炎症が全身に広がり、その結果、重大な臓器障害が起きて重篤になっている状態。(引用元:DoctorsFileより)

免疫は本来、私たちの身体を守るものです。何らかの感染症が起こると、人体はそれに対抗して戦うために、免疫応答と呼ばれるシステムを発動し、T細胞、マクロファージ、好中球などと呼ばれる免疫細胞たちが、細菌やウイルスを攻撃します。これ自体は正しい反応ですが、この免疫細胞たちが暴走してコントロール不能になり、自分の臓器を攻撃してしまうことがあります。敗血症というと特定の疾患のように思われますが、このようにして起こる臓器障害のことを指しており、発症とともに様々な症状が出現します。(引用元:GOOD HEALTH JOURNALより)

敗血症の原因

敗血症(はいけつしょう)は、

細菌ウイルス感染したことがきっかけで発症します。

感染症

敗血症の原因となる感染症を引き起こす細菌ウイルスには、次のようなものがあります。

  • 細菌(連鎖球菌・ブドウ球菌・大腸菌・緑膿菌など)
  • ウイルス(インフルエンザウイルスなど)
  • 真菌(カビなど)
  • 寄生虫 など

原因となる細菌として代表的なものに、連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌などが挙げられる。こうした細菌に感染することで、皮膚の化膿、肺炎などの呼吸器感染症や肝臓、腎臓、腸などの感染症など、さまざまな感染症が最初に起き、免疫力が低いとそこから敗血症が起きやすくなる。また、細菌だけでなく、インフルエンザウイルスなどのウイルスやカビなどの真菌、寄生虫などによる感染症も原因となり得る。(引用元:DoctorsFileより)

敗血症を引き起こす感染症の代表例として、次のようなものがあります。

  • 肺炎
  • 尿路感染症
  • 腸管感染症
  • 血流感染症 など

敗血症の原因となる感染症は、肺の急性感染症である「肺炎」と「尿路感染症」が多く、そのほかに「腸管感染症」や「血流感染症」などがあります。男性は肺炎などの呼吸器系が原因となることが多く、女性は尿路感染症などの泌尿生殖系が原因となることが多い傾向があります。(引用元:済生会より)

感染症になったからと言って敗血症になるわけではありません。

細菌が血液に入ることで、敗血症になるリスクが高くなります。

ほとんどの場合、これらの感染が敗血症につながることはありません。しかし細菌が血流に入ると(菌血症と呼ばれる状態)、敗血症になる可能性があります。(引用元:MSDマニュアル家庭版より)

敗血症 症状

敗血症の症状は、障害が起きている臓器によってさまざまですが、

全身に反応がでます。

通常、感染に対する体の反応は具体的な感染部位に限定されます。しかし敗血症では感染に対する反応が全身で起こります(全身性反応と呼ばれる)。 (引用元:MSDマニュアル家庭版より)

主な初期症状

  • 体温の上昇(または体温の低下)
  • 悪寒
  • 心拍数が早くなる
  • 呼吸が早くなる
  • 血圧が低下する

敗血症ショック

敗血症が悪化すると、

敗血症ショックになると、

腎臓、肺、心臓、脳など、の臓器への血流量が減少して、臓器不全になり、命を落とす危険が高くなってしまいます。

敗血症性ショックは、危険なレベルの低血圧(ショック)を引き起こす敗血症です。その結果、肺、腎臓、心臓、脳などの内臓に、多くの場合十分な血液が供給されなくなり、結果、内臓が機能不全に陥ります。敗血症性ショックは、集中的な治療と輸液を行っても血圧が低いままであれば診断されます。敗血症性ショックは生命を脅かす状態です。(引用元:MSDマニュアル家庭版より)

新型コロナウイルスと敗血症

新型コロナウイルスの重篤化にも、この敗血症が関係していると言われています。

体内に侵入する細菌やウイルスに対して免疫が過剰反応をして、自分自身の臓器を傷つけてしまう「敗血症」。世界で年間約1100万人もの方がこの敗血症によって亡くなっていると推定されているほか、新型コロナウイルス感染症の重篤化にも、敗血症が関与していると考えられています。(引用元:GOOD HEALTH JOURNALより)

敗血症の治療

 

敗血症の予防

敗血症にならないためには、感染予防が大切です。

新型コロナウイルスの流行以来、繰り返し言われている手洗いうがいは予防の基本です。

ワクチン接種については、渡辺徹さんは、ワクチン接種券到着の喜びのコメントとワクチン接種予約への緊張コメントを出されていたので、接種はされていたと思われます。

(引用元:日刊スポーツより)