QUATRE(キャトル)の庭

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WHOがパンデミック宣言までに時間を要した理由は?東京オリンピックよりも怖い?パンデミック債大暴落

 

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、3月11日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大について、パンデミック(世界的な大流行)宣言をしました。

WHOがパンデミックと宣言するするのは、2009年に2000万人が感染したと言われる新型(H1N1)インフルエンザ以来の11年振りのことでした。

パンデミックの意味は?

新型コロナウイルスニュース関連ニュースを読んでいると、普段聞きなれない単語に右往左往してします。

パンデミックがそのひとつです。

似たような単語もちらほら聞くので、いつもの通りざっくりですが、調べてまとめてみました。

パンデミック WHOの基準

パンデミックとは何か、パンデミックの意味を調べてみたのですが、実は、インフルエンザ以外の感染症について、WHOは、はっきりとしたパンデミックの定義をしてないようなのです。

パンデミックと表明した根拠について、患者数や対象国が急激に広がっていることや、今後もウイルスの感染拡大が確実視されることを挙げた。

一般的にパンデミックは感染症の流行が制御不能になっている状態を指す。各国に何らかの対策を義務づけるわけではない。パンデミックとの判断は、それまでのウイルスの封じ込めから、影響緩和や症状を和らげる対症療法に軸足を移すべきサインとされる。

アバウトすぎる。。。

パンデミックの歴史

パンデミックは、有名なものに、14世紀のペスト(黒死病)16世紀の天然痘があります。

ペストでは、のヨーロッパの総人口の約3分の1が死亡、

天然痘では、南北アメリカ大陸の人口が約10分の1に減少、

と言われています。

20世紀(1900-1999)には、4回発生しています。

1918年 スペインインフルエンザ(スペイン風邪)

1957年 アジアインフルエンザ

1968年 香港インフルエンザ

1977年 ソ連インフルエンザ(※パンデミックとしない見方もあり)

スペインインフルエンザは、1918年から1920年にかけて流行し、5000万人近くもの人が死亡したと言われています。

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(引用元:会社四季報ONLINEより)

21世紀(2000-現在)にはいってからのパンデミックは、

2009年の新型インフルエンザがあげられます。

 

今回の新型コロナウイルスは、スペインインフルエンザ以来の世界的な緊急事態だと、神奈川県警友会けいゆう病院(横浜市)感染制御センターの菅谷憲夫センター長は警鐘をならしています。

日本国内の動きについても「『それほど怖い病気ではない』といわれているが、本当にそうだろうか。確かに患者の8割は軽症で済むが、2割は入院が必要なほど重症化し、2%が亡くなる。このような感染症は最近にはなく、スペイン風邪以来の世界的な緊急事態ともいえる」と話す。 (引用元:時事メディカルHPより)

パンデミックとアウトブレイク 

パンデミック(pandemic)

世界中でエピデミックがほぼ同時期に流行している状態 例)2009年新型インフルエンザ

エピデミック(epidemic)

まず感染が広がりピークがあり、それから減ること 例)インフルエンザ

エンデミック(endemic)

ある地域で感染症が一年中流行している状態 例)マラリア熱

アウトブレイク

狭いエリアで、感染が急増すること。今回の新型コロナウイルスでは、武漢で一気に広がった状態がアウトブレイクです。

WHOのパンデミック宣言までの経過

今年1月末、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言したものの、パンデミックではないか?と各紙に報道されるなか、WHOはパンデミックではないと言い続けていました。

パンデミックではない

2020年2月4日時点で、「パンデミックではないから冷静に対応して」と全世界に呼びかけ、

世界保健機関(WHO)は4日、中国を中心に感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎について、現時点では「世界的な大流行(パンデミック)にはなっていない」との見解を示した。特定の地域で流行する「エピデミック」の段階にあるとした上で、さらなる感染拡大の防止へ、冷静な対応を呼びかけた。(引用元:日本経済新聞ホームページより)

オーストラリアの首相が「パンデミックのリスクが高い」と言及したり、(2020年2月27日)

オーストラリアのモリソン首相は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「世界的な大流行(パンデミック)のリスクが非常に高い」(引用元:日本経済新聞ホームページより)

イタリアに続いてフランスやスペイン、さらには、北欧やアフリカ諸国にも拡大し始めていても、「パンデミックに至ってない」(2020年2月28日)

発生源の中国では新規感染者数が減る傾向にあるが、ウイルスは欧州やアフリカ大陸などにも広がっている。WHOによると、デンマーク、エストニア、ナイジェリアなどでも初の感染者が確認された。いずれも、感染者が急拡大しているイタリアへの渡航などの関連が認められた。

WHOは、世界的な大流行を意味する「パンデミック」には至っていないとの認識を繰り返した。(引用元:日本経済新聞ホームページより)

 「パンデミックではない」と言い続け。。。 (2020年3月2日)

テドロス氏は現在の状況についてパンデミック(世界的な流行)ではないとの認識を改めて強調した。根拠として感染者の9割が中国に集中していることなどを挙げた。その上で「証拠が整えば、パンデミックと表現するのはためらわない」と話した。(引用元:日本経済新聞ホームページより)

パンデミックが現実味を帯びてきた

感染が100カ国を超えてたころより態度を変え始め、「パンデミックかも」と言い始めました。(2020年3月9日) 

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日、世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)の脅威が非常に現実味を帯びてきた」と述べた。中国湖北省武漢市で発生したウイルスは同国以外で勢いを増しており、感染は100カ国以上に広がっている。(引用元:日本経済新聞ホームページ より)

パンデミック宣言

中国国外での症例数が2週間で13倍に増加。2020年3月11日になり、ようやくパンデミック表明に至りました。

www.nikkei.com

3月14日現在の発生状況は次の通りです。

感染地域 118カ国

感染者数 14万人以上

死亡者数 5300人以上

WHOパンデミック宣言に時間がかかったのはなぜか?

WHOや日本政府の動きがどうも歯切れが悪いな、と思って調べていると、驚くべきことがわかりました。

パンデミック債の存在です。

世界銀行のCAT債

パンデミック債は、世界銀行が発行したCAT債です。正式名称パンデミック緊急ファシリティPandemic Emergency Financing Facility)と呼ばれる債券です。

 

www.worldbank.org

CAT債とは、もちろん猫のCATではありませんよ。Catastrophe(カタストロフィ)からきた名前です。大災害に連動する債権(Bond)です。

景気に左右されないCAT債は、自然災害さえなければ利回りが高く設定されているのでおいしい金融商品と言われています。

CAT(Catastrophe=カタストロフィの略)ボンドは、一般に、同程度の格付けの発行会社が発行する普通社債よりも高い利率が支払われる代わりに、自然災害(台風・洪水・地震など)が発生した場合には、投資家の償還元本が減少する仕組みの債券のこと。 発行会社は、普通社債を発行する場合よりも高い利率を支払うこととなるが、一定水準以上の自然災害が発生した場合には、あらかじめ契約で定めた条件(マグニチュード等の災害規模や対象地域の特定など)に応じた金額を受け取ることができる。発行会社にとって、受け取った資金の使途に制限がないため、災害復旧のために幅広い対応が可能であること、資金の受け取りが被災後、比較的短期間で出来ることなどのメリットがあり、CATボンドは、従来の損害保険や金融技術を代替・補完する新たなリスク管理手法として注目されている。 さらにCATボンドは、景気や株価・金利変動との相関が小さく、高クーポンが得られるリスク分散商品として、ここ数年、欧米の機関投資家等からの需要が増加している。(引用元:野村證券ホームページより) 

パンデミック債利回り

富裕層個人投資家向けに販売募集された時、募集の倍の応募があったと言われています。発行された金額は総額4億2500万ドル(約450億円)。

 

一体、どれくらいおいしい話だったのか、気になりますよね。

 

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(引用元:世界銀行ホームページより)

なんと、パンデミック債は、設定時の利回り(6ヵ月LIBOR)は、


クラスA +6.5% 発行額 225mドル(=2億2500万ドル)

クラスB +11.1% 発行額 95mドル(=9500万ドル)

世銀のパンデミック債は2つの部分から構成されている。クラスAは比較的リスクが低く安全なもので、利回りは6ヵ月LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)+6.5%に設定され、発行額は2億2500万ドル。クラスBはリスクが高く、利回りは6ヵ月LIBOR+11.1%、発行額は9500万ドルだ。(引用元:現代ビジネスホームページより)

富裕層が殺到するわけです。各国の国債の利回り(3月15日現在)と比べると歴然です。

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(引用元:SMBC日興証券株式会社ホームページより)

ただし、これには条件が。

大災害さえ起きなければ、です。

 

ところが、2019年にはエボラ出血熱の流行時に、コンゴに2200万ドルを拠出。クラスBは、1ドルが40セントまで下落しています。

そして、満期の2020年7月15日まであと数ヶ月というときに起こったのが、新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大。 

 

英フィナンシャル・タイムズによると、2月25日時点で、

クラスAは、額面を若干割り込んだ水準。

クラスBは、額面1ドルの債券が57セント。

現段階の利回りを確認したかったのですが、世界銀行のホームページで確認することができませんでした。債券を持った人限定で公開しているのかもしれません。

ただ、その後の新型コロナウイルスの拡大をみると、さらに下落がすすんでいてもおかしくない状況です。

2月25日の英フィナンシャル・タイムズが「クラスBは額面1ドルの債券が57セントに下落している」と報じている。「クラスBはすでに半額以下になっているだろう」(国内機関投資家)との見方もある。ちなみに2019年にコンゴ共和国でエボラ出血熱が流行した時には、40セントまで下落している。

比較的リスクが低いクラスAでは、額面を若干割り込んだ水準で下げ止まっているようだが、「いずれクラスAでも価格下落が進むだろう」(同)との見方だ。ちなみに、クラスAの元本が毀損する条件の一つは「発生国以外で死者が2500人に達すること」(引用元:現代ビジネスより)

パンデミック債 資金提供条件

パンデミック債が使われるための主な条件は、

  • 2カ国超に感染拡大
  • 死者が1カ国で250人超、発生国以外で20人超
  • 発生国以外での死者数が2500人以上
  • 流行発生(2019年12月31日)から12週間が経過

世界銀行東京事務所によると、

パンデミック債の方向性の目処は3月23日頃とされています。

パンデミック債はどうなるのか――世界銀行に聞いた。 「WHOがパンデミック宣言をしようがしまいが、コロナウイルスについて規定された条件に合致する状況ならば、元本の全部または一部が償還されなくなります。現在の新型コロナの状況は、ほとんどの条件を満たしているように思えます。決定は新型コロナの感染が初めて報告された昨年12月末から12週が経過した3月23日ごろがメドになります」(東京事務所の担当者)(引用元:yahoo!JAPANニュースより)

人ごとではないパンデミック債と日本人

財務省とパンデミック債

富裕層ではないので関係ないか、と思いながら、パンデミック債のパンフレットを見ていると。

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 (引用元:The World Bankホームページより)

 

パンデミック債のパンフレットの表紙には、パートナーとして財務省のロゴ。

いやな予感。。。

漢字で書いてあるので中国かもしれない。と、期待をもちつつ、

恐る恐るロゴの下のアルファベットをみると、その希望はあっさり打ち砕かれました。

Ministry of Finance,JAPANの文字。うわ。。。

パンデミック債と日本の保険会社

パンデミック債は、現金部門と保険部門からできていて、

現金部門 6100万ドル ← ドイツが拠出

保険部門 4億2,500万ドル ← 日本が貢献

とのことです。

日本の保険会社からは、東京海上日動火災保険三井住友海上火災保険損害保険ジャパン日本興亜の大手3社が参加しています。

東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン日本興亜の各損害保険大手は、世界銀行が感染症の危機管理の国際的な取組みとして、日本、ドイツ両政府などと立ち上げた「パンデミック緊急ファシリテ ィ(PEF:Pandemic Emergency Financing Facility)」に参加した。(引用元:一般社団法人環境金融研究機構HPより)

 

www.worldbank.org

 

 

日本政府が非常事態宣言をださないのは、オリンピック開催はもちろんですが、その前に満期を迎えるパンデミック債の暴落の恐れも考えられます。

www3.nhk.or.jp

この先、詳しいことは、データを確認できていないので分かりませんが、詳細分かり次第、こちらの記事に追記していきます。 

 

 

新型コロナウィルスに関する記事

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