こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
山野草を見に山にあがって来ましたが、しっくりくる山野草に出会いません。時期が中途半端なのでしょうか。ちょっとがっかり、と思って車を走らせていると、近くに薬膳料理の料亭が。お昼ご飯に立ち寄ってみました。
お店に入ってメニューをみてびっくり。なんと、備中白小豆パルフェと備中白小豆氷菓(アイス)が、書いてあるではありませんか!
しかも、今日は小豆を食べる日!あの 幻の白小豆 に出会えるなんて、うれしい想定外。ナイスタイミングです!
小豆を食べる日については>>> 井村屋「あずきの日」は、日本の風習がルーツだった - QUATRE(キャトル)の庭
山菜そばのあとで、さっそく白小豆のスイーツを頂きました。
秀吉が愛でた白いダイヤ白小豆
白小豆とは
(引用元:十勝農業試験場)
小豆は、赤のほかに、白、黒、緑、茶、灰白、斑紋、白地赤斑などなどいろいろな色の小豆があります。
白あんで流通しているものは手亡豆(白いんげん)という大粒の豆で作られていますが、白小豆は小粒で収量が少ないため高級和菓子で使われている希少な豆です。
手亡豆の白あんはねっとりとした食感であるのに対して、白小豆はあっさりしてホクホクした食感です。練り切りに適しています。
一方で、白小豆は、赤小豆ほど風味が強くなく、煮崩れしにくいので、ぜんざいは赤小豆で頂く方が美味しいと思います。
白小豆の産地
北海道,丹波、備中(岡山県北)で主に栽培されていますが、そのほか群馬や茨城でも契約栽培されているようです。
備中白小豆の栽培のはじまり
白小豆のなかでも備中白小豆は歴史が古くブランド品です。『日本大百科全書』によると、1589年(天正17年)、豊臣秀吉が京都聚楽第で白小豆を紅色に仕上げた棹物の鶴屋の練り羊かんを披露したといいます。
その秀吉が白小豆の産地を全国に求めたところ、いちばん適していたのが備中地域ということになり、栽培が始まったと言われています。
岡山県北には、阿哲台(あてつだい)と呼ばれるカルスト台地があり、この水はけの良いアルカリ土壌が白小豆の栽培に適しており、最高品質の白小豆を育てていると言われています。
白小豆の産地ならではのぜいたくスイーツ
備中白小豆は、和菓子屋さんにしか流通しない高級豆ですが、パフェやアイスといった身近なスイーツとして食べられるのは、さすが地元ならではのぜいたくな楽しみ方ですね。
備中白小豆パルフェ
抹茶ソースのかかったジェラートに白小豆の鹿の子と白小豆あんに添えた仕上がりです。白小豆あんは甘みが強めです。とてもおいしかったのですが、岡山なのでフルーツがのっていたらもっとよかったかな、と思いました。
備中白小豆 氷菓
白小豆は赤小豆のように崩れにくいのでアイスの色はそのままで、一見ふつうのバニラアイスのようですが、小豆の形がきれいに残っているので小豆の食感もいっしょに楽しめます。
これはぜひカップアイスで商品化してほしいな、と思いました。
備中白小豆スイーツが食べられるお店情報
哲多食源の里 祥華(しょうか)
〒718-0301 岡山県新見市哲多町宮河内1113-1
TEL:0120-19-2106
営業時間 11:00~15:00(L.O 14:30) 17:00~22:00(夜は予約のみ)
定休日 水曜日・日曜日の夜の部
設備 駐車場あり