こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
クリスマスシーズンのいちばんの楽しみが、シュトーレンです。
シュトーレンは、ドイツの伝統菓子で、本場ドイツではクリスマスを迎えるまでに少しずつ頂きます。
この記事では、本場ドイツでのシュレーレンの食べ方や保存方法など、豆知識をまとめてみました。ぜひご参考にして見てくださいね。
シュトーレン(シュトレン)とは
シュトーレンは、クリスマス前に食べるドイツの伝統的な発酵菓子です。バターやブランデーなどに漬け込んだドライフルーツやナッツが生地に練り込まれ、表面にはたっぷり粉砂糖がまぶされています。
日本では、シュトーレンと呼ばれることが多いですが、正確な発音はシュトレンの方が近いそうです。
シュトーレンの歴史
シュトレンの原型は、15世紀にザクセンで焼かれていたシュトリーゼル(striezel)と呼ばれるパンです。
クリスマス前のアドベント断食(Advent fast)期間中に食べることが許されていた質素な焼き菓子でした。
当時は、ローマ教会によってシュトリーゼルは、水、酵母、小麦粉、菜種油以外を入れて作ってはいけないと定められていました。
同じ頃、ドレスデンでは、断食期間中のケーキとして小麦とオーツと水だけで作られたシュトーレンの原型とされるパンが食べられていたという記録も残っています。
ザクセン選帝侯エルンストと弟のアルブレヒトがニコラウス5世にバター禁止令の廃止をお願いし、5代のちの40年後、イノセント8世によって許可されて生まれたのが今のシュトレンなのだそうです。
ドイツのシュトーレン
本場ドレスデン(ドイツ)では、シュトレンに明確な基準があります。
小麦粉10gに対して
- バターまたは牛乳 3g以上
- ドライフルーツ・オレンジとレモンピール 7g以上
- アーモンド 1g
この基準を満たしていないものはシュトレンと呼べません。
焼いた後は冷暗所で最低3週間ねかせて、シュトレンのドライフルーツでしっとりとした生地に仕上げるのだそうです。
日本のシュトーレン
日本で売られているシュトレンは、本格的なシュトレンから菓子パンのようなものまでが混在しています。
これに対して、HYOGOシュトレンでは、小麦粉に対し、バター30%以上、ドライフルーツ60%以上という基準を設けています。
シュトレンが誕生したドイツでは、法律でシュトレンの最低基準が定められています。一方、日本では明確な基準がありません。「HYOGOシュトレン」は、シュトレンが生まれたドイツのオーセンティックな美味しさをベースに、それぞれのお店の個性が出せるような幅を設けています。【HYOGOシュトレン:小麦粉に対し、バター30%以上、ドライフルーツ60%以上を練り込んでいること。】(引用元:HYOGOシュトレンより)
シュトーレンの意味
シュトレンは、ドイツ語で坑道といういう意味です。トンネルのような形をしていることからこの名前がつけられたと言われています。
シュトーレンの食べ方
クリスマス前の4週間はアドベントと呼ばれ、キリスト誕生を待ち望む期間とされています。ドイツでは、家族や大切な人と一緒に毎日薄くスライスしたシュトレンを少しずつ食べながらクリスマスを待つ風習があります。
シュトーレンは、クリスマスが近づくにつれて、アルコール漬けのフルーツでパン生地がさらに熟成されていくので、味が変わっていくのも楽しみのひとつです。
シュトーレンの切り方
パン生地に軽い生地のシュトーレンは、保存がきかないものが多いので厚めに2〜3cmで切って数日中に、どっしりと重たい生地のシュトーレンは、1cm弱くらいの厚さでクリスマスまで4週間かけて頂きましょう。
(引用元:andersen.netより)
シュトーレンの日持ちは?
シュトーレンの日持ちは生地によるので、商品に記載されている賞味期限や、お店の方に直接確認してみてくださいね。