こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
先週から最強のステロイド剤で手湿疹の治療に入っています。
皮膚科でのステロイド治療が不安で病院に行くのをのばしていたら、遂に重症化してしまったという話がこちら。
手湿疹(主婦湿疹)が治らない原因は?梅雨で悪化しているかもしれません
まだ治療の最中ですが、炎症は治まって落ち着いてきています。
私と同じように手湿疹の治療で悩まれている方の参考になればと思い、私の治療経過やステロイドについての疑問などをまとめてみました。
ステロイド
ステロイドは、
私たちの体の中にあるホルモンのひとつ副腎皮質ホルモンで、腎臓の上にある副腎(ふくじん)という小さな臓器でつくられています。
この副腎皮質ホルモンには次の2種類があります。
- 糖質コルチコイド 免疫やストレス抑制や抗炎症に効果がある
- 鉱質コルチコイド カリウムとナトリウムのバランス調整をする
ステロイド剤(副腎皮質ステロイド薬)は、このうち糖質コルチコイドが作るコルチゾールの作用を薬として応用したものです。
ステロイドホルモンの作用
ステロイドホルモンの主な作用には、
- 抗炎症作用(体の中の炎症を抑える)
- 免疫抑制作用(体の免疫力を抑制する)
- 細胞増殖抑制作用
- 血管収縮作用
などがあります。
さまざまな疾患の治療に使われていて、外用薬(塗り薬)だけでなく、内服薬や注射薬もあります。
(Wikipedia「ステロイド剤の適応疾患」の頁参照)
ステロイド副作用|点滴・飲み薬
ステロイドは、もともと体にあるホルモンですが、長期間、点滴や飲み薬として全身に投与し続けると副作用が出てきます。
カルシウムを排出して骨粗しょう症になったり、糖をつくるので糖尿病を引き起こしたり、脂肪が増えてムーンフェイス(満月様顔貌)になるなどの症状が現れます。
ステロイド内服薬による、代表的な副作用を示します。 主な副作用 白内障、緑内障、眼球突出、易感染性、骨粗しょう症、圧迫骨折、糖尿病、高脂血症、高血圧症、精神症状、胃潰瘍、満月様顔貌、中心性肥満、副腎不全このような様々な副作用があります。(引用元:新宿東口眼科医院HPより)
ステロイド副作用|外用剤
ステロイド外用剤の副作用には、次のような症状があるようです。
- 塗った箇所の皮膚が薄くなる
- 血管が浮き出る
- 毛が濃くなる
塗り薬の場合はピンポイントで作用するので、点滴や内服液のような症状がでることはほぼないようです。
ステロイド剤の強さの種類
ステロイド外用剤は、抗炎症作用と血管収縮機能の強さから5段階に分けられています。
- strongest(最強)
- very strong(かなり強力)
- strong(強い)
- mild(中程度)
- weak(弱い)
(引用元:アトピー性皮膚炎診療ガイドラインより)
ステロイド剤の使用量
このうち、「strongest」と「very strong」は、医師の処方が必要です。
体の部位や使用者の成人と小児の区分によって、使用期間や使用量が細かく決められています。
顔、脇、外陰部など皮膚が薄い部位は、吸収されやすいので、弱めのステロイド剤
腕、手掌、足など皮膚が厚い部位は、吸収されにくいので、強めのステロイド剤
(引用元三共ヘルスケアより)
【四肢・体幹】4週間以内 <成人5g/日以下・小児2g/日以下>
ベルモベート(軟膏・クリーム)
ソルベガ(軟膏・クリーム・ゲル)
ジフラール(軟膏)
ダイアコート(軟膏・クリーム)
【四肢・体幹】6週間以内 <成人10g/日以下・小児5g/日以下>
フルメタ(軟膏・クリーム)
アンテベート(軟膏・クリーム・ローション)
トプシム(軟膏・クリームローション・スプレー)
シマロン(軟膏・クリーム・ゲル)
リンデロンDP(軟膏・クリーム・ゾル)
マイザー(軟膏・クリーム)
ステロイド剤の市販薬
ドラッグストアで購入できるのは次の弱い薬に限られています。
3.strong(強い)
4.mild(中程度)
5.weak(弱い)
ステロイド治療を止めるには
ステロイドを一度に止めると悪化することがあります。そのため、ステロイド治療をやめるためには、量を徐々に減らしていきます。
ステロイド離脱症状 ステロイドの投与を、急に中断すると、体内のステロイドホルモンの不足により、吐き気、頭痛、倦怠感、血圧低下などのステロイド離脱症状(ステロイド離脱症候群)の症状が発症します。 そのため、ステロイド剤の投与を中断する際は、医師と相談の上、段階的に少しずつ減量する必要があります。(引用元:新宿東口眼科医院HPより)
手湿疹のステロイド治療経過
1回目受診
先々週、最初に処方してもらったのがリンデロンDP軟膏です。
毎晩かゆくて眠れず、日中は指を曲げるのも痛い状態でした。
リンデロンDP軟膏を朝晩の日に2回塗ることになりました。
リンデロンを1週間塗って、少しは良くなってはきたけれど、
会社に行くとまた悪化の一進一退。
夜に痒くて目がさめる日は続いていました。
この時から、刺激の少ないローションを使うために、手作り緑茶化粧水を併用はじめました。
2回目受診
最初に診てもらった先生が近くの皮膚科を紹介してくれたので、
2回目はそのクリニックで診てもらいました。
わたしの手を一目診て、即、一番強い軟膏ダイヤコートと飲み薬で1週間様子を見ることになりました。
会社内での消毒液の使用状況を説明したところ、
手湿疹の原因は、ほぼ消毒液に間違いないだろう。
消毒箇所を素手で絶対触らないように!
と、強く言われました。
今回の先生とのお約束は4つ
手を洗った後、炎症箇所に軟膏を必ずつけること
毎食後と就寝前の飲み薬を服用すること
職場では木綿手袋とゴム手袋を着用、消毒液で拭いたところを直接手で触れない
1週間後、必ず再受診すること
1週間後の受診日に必ず来れるかを何度も確認をされました。
正直、最強のステロイド剤ということで、緊張しましたが、とにかく治したい一心だったので、約束厳守で1週間過ごしました。
最初の日は、手がかゆくて夜中に目がさめましたが、
2日目以降は、手のかゆみで目がさめることはなくなりました。
3回目受診
1週間後、先々週の手荒れがうそのようにきれいになりました!指を曲げるのが痛かったのが信じられません。
1週間後の再受診で合格点だったので、服用するステロイドを徐々に減らしていく治療にはいることになりました。
2週目の治療の変更点は、飲み薬の量が減ることです。
朝昼晩・寝る前 → 朝晩・寝る前
手を洗った後、炎症箇所に軟膏を必ずつけること
毎朝食後・毎夕食後・就寝前の飲み薬を服用すること
職場では木綿手袋とゴム手袋を着用、消毒液で拭いたところを直接手で触れない
1週間後、必ず再受診すること
4回目受診 <追記>
さらにその1週間後の再受診です。服用するステロイドを減らしていますが、手の状態は良好なので、さらに飲み薬を減らして、今度は2週間様子を見ることになりました。
4〜5週目の治療の変更点も、飲み薬の量が減ることです。
朝晩・寝る前 → 朝・寝る前
今回の、先生とのお約束はこちら。
炎症を起こした箇所に軟膏をつけること
毎朝食後・就寝前の飲み薬を服用すること
職場では木綿手袋とゴム手袋を着用、消毒液で拭いたところを直接手で触れない
2週間後、必ず再受診すること
5回目受診 <追記>
飲み薬の量が減って1週間後、手がところどころ赤くなって湿疹が少し戻ってきましたが水疱ができるほどではありません。軟膏をぬれば治るので、2週間は朝晩の飲み薬と軟膏で過ごしました。
2週間後の再受診です。手が少し赤みがでているので、注射を打つことになりました。注射の効果は、1ヶ月ほど持続するので、今度は1ヶ月様子見、調子が悪いようであればその前に診てもらうことになりました。
今度は飲み薬は補助的に。
注射の効果は個人差があるので、注射の効果が見られるようであれば服用はしなくてもよいとのこと。1週間ほどは効果が見られない場合もあるので、そのときは服用することになりました。
今回の、先生とのお約束はこちら。
赤く炎症を起こした所には軟膏を必ずつけること
注射が効くまではこれまで通り飲み薬を服用すること
職場では木綿手袋とゴム手袋を着用、消毒液で拭いたところを直接手で触れない
1ヶ月後、必ず再受診すること
飲み薬を止めてますが、いまのところは軟膏で大丈夫です。
ステロイドの治療を不安に思っていましたが、治療はいまのところ順調です。自己判断でドラッグストアの弱い薬を使い続けるよりも、強いステロイド剤で一気に治す方がよいと、言われていますが、本当にその通りだと思いました。
ステロイド治療はまだ継続中なので、治療経過は随時更新していきますね!
原因と思われる消毒液についても調べてみたので、また、後日、まとめてレポートします!