QUATRE(キャトル)の庭

アシュタンガヨガをしているヨギーニのQUATRE(キャトル)です。生活のヒントになるような情報や疑問に思ったことの調べごとメモを発信しています。

お正月【おせち料理】縁起食材のいわれや由来 意味一覧

みなさん、お正月の準備は始めていますか。

お正月は、田畑の実りを守る年神様をお迎えして、

いちねんの実りと幸せをお祝いする行事です。

年神様をおえする準備を始めるのは正月事始め1213

そして、小正月115年神様をおりします。

今回は、お正月に頂くおせちの意味について調べてみました。

おせち料理 とは

おせち料理は、季節の変わり目の節句に頂く料理のことで、御節料理と書きます。

本来は、元旦や五節句などの節日を祝うために神様にお供えしていたものを御節供(おせちく)と呼んでいましたが、一年で最初の節句となるお正月に食べるお祝いの料理を、特に、おせち料理と呼ぶようになりました。

おせち料理は、正月三が日はかまどの神様に休んでもらおうという気持ちや、家事をお休みしてゆっくりすごしてもらうという意味を含めて、保存性のある食材が中心になっています。

おせち料理は、めでたさねるという意味から、重箱に詰められるようになったと言われています。 

おせちには、それぞれの素材や料理に込められた意味があり、各段ごとに詰めるルールがあります。

よかったらご参考くださいね!

おせち料理 のルール

重箱は、五段重ねが正式とされていますが、家族の人数や好みによって、最近は三段重が人気があります。

地方や家庭のしきたりによって詰め方は違いはありますが、ここでは、一般的なな詰め方をご紹介します。

5段の場合

  1. (いち)の重……祝い肴と口取り
  2. (に)の重……焼き物
  3. (さん)の重……酢の物
  4. (よ)の重……煮物
  5. 5段目は、福を詰める場所として空箱にします

最近は、旧漢字の代わりに、漢数字で「一の重」「二の重」「三の重」と書くことが増えてきましたが、その場合は、四は死を連想させる縁起が悪い数字とされているので、「与の重」と書きます。

3段の場合

  1. 壱の重……祝い肴と口取り
  2. 弐の重……焼き物と酢の物
  3. 参の重……煮物

【一の重】おせち料理の意味 一覧

重箱の一番上の一の重は、 一番最初に目に入るお重です。

祝膳に用いられる酒の肴「祝い肴(ざかな)」と

甘めの前菜になる「口取り」を彩りよく詰めます。

なかでも、祝い肴三種とお餅が揃えば、おせちの形が整うといわれています。

関東では、黒豆、数の子、田作り

関西では、黒豆、数の子、たたきごぼう

です。 

一の重に詰めるもの
祝い肴:数の子、田作り、たたきごぼう、黒豆 など
口取り:かまぼこ、伊達巻き、栗きんとん など

おせち 意味|田作り・ごまめ

田作りは、カタクチイワシの稚魚を干して飴炊きにしたものです。

小さいながらも頭と尾がそろうカタクチイワシは、縁起がよい食材とされています。

また、カタクチイワシを肥料として使った田から5万俵も収穫できたことから、「五万米」と書いて「ごまめ」とも呼ばれ五穀豊穣の願いも込められています。

おせち 意味|たたきごぼう

ごぼうは、細く長く地中深く根を張ることから、幸せが細く長く続き、家族や家業が土地に深く根づいて代々繁栄する想いが込められています。

ごぼうは豊作の年に飛来する黒い瑞鳥(ずいちょう)に似ているといわれ豊作の象徴とする説、

さまざまな薬効成分が含まれることから健康を願うという説、

ごぼうをたたく動作は、身を開いて開運に通じるという説、もあります。

おせち 意味|黒豆

黒豆は、黒大豆(くろだいず)です。

黒には、古くから邪悪なものをよける色として知られています。

また、黒く日焼けするほどマメ(き勤勉)に働き健康に暮らせるように、という願いも込められています。

黒豆にわざとシワが出るように煮て、長寿を祈願する地域もあるようです。 

おせち 意味|数の子

数の子は、ニシンの卵です。

二親(にしん)の字を当て、両親の長寿を祈願し、卵の数が多いことから子孫繁栄を願う縁起物とされています。 また、ニシンは春告魚と書き、縁起がよい魚として祝いの席にも出されます。

おせち 意味|伊達巻き

伊達巻は、長崎県の郷土料理カステラかまぼこから生まれました。

形が巻物や掛け軸に似ていてることから、知性や文化の発展、学業成就の願いが込められています。

洒落た伊達(だて)ものの着物に似ていることに由来します。

おせち 意味|栗きんとん

きんとんは、中国のまんじゅうの「餛飩(こんとん・こんどん)」に由来します。後に、現在の「金団」の文字を当てたといわれます。鮮やかな色が小判や金塊にたとえて、金運を呼ぶ縁起物として頂きます。 

【二の重】おせち料理の意味 一覧

二番目の二の重には、縁起がいいとされる海の幸を中心に詰めます。

三段重ねの場合は、いっしょに酢の物を一緒に詰めます。

二の重に詰めるもの
鯛や鰤などの焼き魚・海老・貝(アワビ・ハマグリ・トコブシ)
酢の物(紅白なます・菊花かぶ・小肌の粟漬け)

おせち 意味|鯛(たい)

七福神の恵比寿様が手にする鯛は、堂々とした美しい姿で、めでたい赤い色でということから慶事にふさわしい縁起物で、 傷みにくく味も格別なので、ハレの食卓にふさわしい魚として好まれてきました。

おせちでは、切り身を重箱に詰めたり、尾頭(おかしら)つきで盛りつけたりします。

おせち 意味|鰤(ぶり)

成長とともに名前が変わる出世魚(しゅっせうお)の鰤(ぶり)は、おせちでは立身出世を願う縁起物として使われています。

関東では、「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」

関西では、「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」

と呼び名に違いがあります。

おせちでは、主に照り焼きにしますが、地域によって雑煮に入れる場合もあります。 

おせち 意味|海老(えび)

えびは、加熱するとお年寄りのように腰が曲がることから、長寿の願いが込められています。脱皮を繰り返す様子を生まれ変わりとして、また、海老の飛び出した目を目出たい(めでたい)とかけて、祝い事に重宝されています。

おせち 意味|貝類

アワビは、寿命は約15~20年といわれることから、不老長寿の意味が込められています。 

トコブシは、アワビの仲間で、別名フクダメと呼ばれています。「福がたまるように」と願いを込めて頂きます。

ハマグリは、対(つい)の貝がらがきれいに合って閉じることから、夫婦円満や良縁を象徴する縁起物として使われます。

おせち 意味|紅白なます

 なますは、生の魚を細かく刻んだ料理に由来しています。 せん切りにしただいこんやにんじんでつくるなますは、色合いが紅白でめでたく、形が水引き(みずひき)に似ているため、紅白なますと呼ばれ縁起物とされています。

おせち 意味|菊花かぶ

菊花かぶは、冬が旬のかぶを、菊花のように飾り切りした定番おせちのひとつです。

中央に唐辛子の輪切りを乗せたり、かぶを紅く染めて紅白の酢のものに仕立てることもあります。

日本を象徴する菊は縁起がよく、邪気をはらう意味もあり、不老長寿を祈願します。

【三の重】おせち料理の意味

いちばん下の段には、縁起がいいとされる山の幸を中心にした煮物を詰めます。

三の重に詰めるもの
筑前煮・煮しめ

煮しめは、いろいろな食材をひとつの鍋で煮ることから、

家族末長く仲よく繁栄しますようにという願いが込められています。

筑前煮は、根菜類と鶏肉を炒めて煮たもの。

煮しめは、具材を痛めずに煮汁を残さないように仕上げたもので、鶏肉は入る地域と入らない地域があるようです。

おせち 意味|れんこん

れんこんは、複数の穴が開いていることから、将来の見通しがきくとされています。

また、タネが多いことから子孫繁栄の願いも込められています。

「ん」がつく食材は「運」がいいと言われています。

おせち 意味|にんじん

にんじんは、赤い色がめでたく、梅の花に飾り切りにして煮物の彩りに使われます。

れんこんとおなじく「ん」のつく開運食材です。

おせち 意味|子芋・八つ頭

子芋は、親芋の下に子芋、さらに孫芋が連なり、たくさんできることから子孫繁栄の願いが込めていただきます。

八つ頭は、里芋のなかまで、親芋と子芋がひとつになって育つので、子孫繁栄の象徴として使われています。

また、八は末広がりの字なので、広く栄えるという意味も込められます。

おせち 意味|くわい

大きな芽がついているので、芽出たい(めでたい)という字があてられ縁起ものとされています。

子株がたくさんつくので子孫繁栄、亀の甲羅の八角形に形を整えて不老長寿を祈願します。

おせち 意味|こんにゃく

こんにゃくは、中央に切れ目をいれてねじって手綱こんにゃくの形に整えます。

手綱の結び目から、縁結びの意味や、戦いに向けての心を引き締める意味にも使われます。

まとめ

いかがでしたか。

おせち料理は、めでたさを重ねるという意味が込められています。

重箱の格段に入れる種類が決められています。

たくさん揃えられないときでも、、祝い肴三種とお餅が揃えば、おせちの形が整うとされています。

食材にはそれぞれ縁起のよいめでたい意味が込められています。いちねんの幸せを願いながら頂きたいですね。