こんにちは、QUATRE(キャトル)です。
ハロウィンが終わったかと思うと、クリスマスの準備が始まりましたね。スーパーでは、クリスマス商品やお正月商品の広告が並びはじめていますが、その横で、柚子が並び始めました。
クリスマスもいいけれど、その前に忘れてはいけないのが冬至です。古くからの日本の風習も大切にしたいですよね。そこで、今回は冬至についてまとめてみました。
2023年の冬至はいつ
今年の冬至(とうじ)は、2023年12月22日です。
冬至は、二十四節気のひとつ。一年で最後の節気になります。一年の中で太陽が出ている時間が一番短い日で、中国の陰陽道では大きな節目とされてきました。
北半球では北に行くほど昼間の長さは短くなるので、北欧では一日中ほとんど太陽が昇らない白夜(びゃくや)や、北極圏では全く日が昇らない極夜(きょくや)になります。
日本国内でも北に行くほど日照時間がこんなに短くなるんですね。
冬至の日照時間(日の出・日の入り)
札幌 9時間(日の出7時3分頃・日の入り16時3分頃)
東京 9時間45分(日の出6時47分頃・日の入り16時32分頃)
那覇 10時間30分(日の出7時13分頃・日の入り17時43分頃)
ちなみに、《一年でいちばん遅い日の出時刻》と《一年でいちばん早い日の入り時刻》は、冬至の日ではありません。
一年でいちばん早い日の入り 冬至の約半月前
一年でいちばん遅い日の出 冬至のおおよそ半月後
冬至までは日の出が遅く日の入りが早いように感じますが、日の入りの時間はすでに遅くなり始めているのです。
一陽来復の冬至祭
冬至の日は、一年の中で太陽が出ている時間が一番短く、この日を境に日照時間が長くなっていくので、太陽が復活する日として、一陽来復(いちようらいふく)とも言われ、全国各地で「冬至祭」が行なわれています。
伊勢神宮の冬至祭
穴八幡宮(あなはちまんぐう)
金銀融通の「一陽来復御守」が毎年人気です。このお守りは、冬至から節分までの期間は毎日、領布(頒布のこと)されています。頂いた御守は、冬至、大晦日、節分のいずれかの夜中の12時にその年の恵方に向けて高い所にお祀りするといいそうです。
12/22(日)東京・西早稲田の穴八幡宮で「冬至祭」開催。金運上昇・商売繁盛に効果絶大(!?)といわれる「一陽来復 御守」の授与開始の日。頒布は2月3日の節分まで。お札をお祀りできるのは、冬至・大晦日・節分の3日だけ→https://t.co/oyWJyQLfAy pic.twitter.com/ythCiYSo6p
— イベントチェッカー製作委員会 (@event_checker) December 18, 2019
穴八幡宮へのアクセス
冬至祭|正暦寺(奈良県)
冬至にかぼちゃを食べる理由
冬至かぼちゃの風習は、江戸時代中期頃からと言われています。いくつかの理由が考えられています。
冬至かぼちゃ理由①|運盛り
一陽来復の冬至に「ん」がふたつ入る食べものを7種類食べると、健康で吉運に恵まれると言われています。
旬の栄養たっぷりの食材で体を温めて、運盛りで運気をあげるとか。「ん」が2つで「運」が倍増、運盛りというわけです。
かぼちゃの和名は南瓜(ナンキン)。「ん」が2つ入っているわけですね。
冬至かぼちゃ理由②|栄養面
冬至にかぼちゃを食べると、しもやけになりにくい、風邪を予防できる、と言われています。
かぼちゃは、冬の貴重な栄養源です。ビタミン(ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2)をはじめ、ミネラルや食物繊維がたっぷりです。
特に、カロテンがたっぷり含まれています。
カロテンは、体内でビタミンAに変わって粘膜や皮膚の抵抗力を強化してくれるので、風邪を引きにくくしてくれます。また、抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにも効果があると言われています。
冬至かぼちゃ理由③|冬至かぼちゃに風邪をひかせるな
「冬至かぼちゃに年を取らせるな」という地域もあるようです。
かぼちゃは長期保存がきく野菜ですが、長期保存しすぎると栄養が減ってしまいます。冬至までに食べましょう、という意味で言われています。
冬至の七種(ななくさ)
冬至の七種(ななくさ)として、ナンキン(南瓜)、ニンジン(人参)、レンコン(蓮根)、ギンナン(銀杏)、カンテン(寒天)、キンカン(金柑)、ウンドン(うどん)の7つがあちこちのサイトで紹介されています。
辻調さんのホームページには、上記の七種に加えて、キントン(金団)、インゲン(隠元)、ハンペン(はんぺん)などと十種挙げられています。
「ん」が重なる食べ物とはナンキン(南瓜)、ニンジン(人参)、レンコン(蓮根)、ギンナン(銀杏)、インゲン(隠元)、カンテン(寒天)、キンカン(金柑)、ウンドン(うどん)、キントン(金団)、ハンペン(はんぺん)などである。(引用元:辻調おいしいネットより)
このときのポイントは大皿に盛ることだそうですよ。
料理屋では会席料理の献立の最初に「前菜」として、または献立の中ほどに出す「口取り」という酒の肴として、これらの材料のうち7種類で作った料理を、大皿や大鉢に盛り合わせて出すことがある。これは、お客さまが盛り合わせたものを自ら取り皿に取り分けることで、「ん」(運)をつかんでいただこうという演出である。家庭では7種類といかないまでも、何種類かの「ん」のつく食べ物を出されてもよいかもしれない。ただこの場合、くれぐれも1人分ずつ盛るのではなく、大皿か大鉢に盛り込んで、自分で取り分ける形にしなければ意味がなくなるので注意して欲しい。(引用元:辻調おいしいネットより)
ネオ・冬至の七種(ななくさ)
「ん」が重なる新しい運盛りの食べ物をコンビニで探す、という斬新なアイデアがこちらのネオ冬至の七種。
アンパン、コンソメパンチ、あんまん、プッチンプリン、など。
これには、思わずうなりました!
ということで、家で夫とネオ冬至の七種の連想ゲームをしてみました。
- チキンラーメン
- フランスパン
- てんぷらうどん
- 天丼(てんどん)
結構でてきます〜
もともと、冬至の七種は、お店が作り出したイベント的な要素が強いようなので、みなさんもオリジナル冬至の七種を楽しんでみてはいかがでしょうか。
冬至の小豆
冬至の日には、小豆(あずき)をを食べる風習もあります。 小豆の赤が邪気を祓い、運気を呼び込むためです。
小豆の入った「冬至粥」や小豆とかぼちゃを煮た「いとこ煮 」を食べるなど地方によって習慣が様々あるようです。
いとこ煮の名前の由来は、硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込くこと、からだそうです。
冬至の日にゆず湯に入る理由
冬至の日にゆず湯に入ると、風邪をひかずに冬を越せると言われていますが、その理由には様々な説があります。
- 冬至=「湯治」、柚子(ゆず)=「融通」がきく、という語呂合せ
- 柚子は実るまでに長い年月がかかるので長年の苦労が実るようにという願い
- 一陽来復のために邪気を祓い身を清める(黄色は中国の五行で邪気を払う力があるとされている・ 柚子の強い香りで邪気を払う)
そのほか、ゆず湯は、次のような美容健康効果もうたわれています。
- 血行がよくなり冷え性を緩和
- 体を温めて風邪を予防
- 果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果
- アロマによるリラックス効果
柚子を収穫するときはトゲに注意です。うっかり軍手を忘れると大惨事です。
私が調べた限りでは見つけることができませんでしたが、
ヒイラギのトゲが邪気払いとされていたように、ゆずのトゲも邪気払いとされていたのではないかなと思います。
野草の巨匠 村上光太郎 先生によると、冬至の日に入るだけでは効果はないそうです。美は1日にしてならず、です。
クリスマス、ハロウィン、イースターなど、いろいろな海外のイベントを楽しむのもいいけれど、昔からの日本の風習を今風に取り入れて、楽しんでみてはいかがですか。