梅雨ごろに漬けたへびいちごのチンキ剤がいい感じになってきました。
へびいちご
へびいちごの名前の由来
へびが食べるいちごだから、へびが出そうなところに生えているいちごだから、など諸説があります。
へびいちごの見つけ方
その名前のとおり、へびが出てきそうなちょっとじめっとした草むらを探すと群生していることがあります。季節はずれにちょこっと顔を覗かしていることも。
野草摘みをしていると、葉っぱのつき方が似ているけれど形が微妙に違うものがあることに気がつきます。これは、左側がへびいちごの葉で、右側はミツバです。
へびいちごの味は?そもそも食べれるの?
へびいちごは毒はないので食べても大丈夫ですが、そのまま食べても味がなくおいしくないし、食感もよくありません。
漢方でも使われているへびいちご
それどころか、へびいちごは解毒作用に優れた万能な野草として、古くから民間薬や漢方として使われています。漢方では、「蛇苺(じゃも)」と言われ、解毒作用目的に使われています。
民間薬としては、お酒に漬けてへびいちご酒にして飲んだり、へびいちごチンキにして傷口に塗ったりなど、様々あるようです。
へびいちごをみつけたら収穫してみましょう
へびいちごの群生をみつけたら、ぜひ活用してみましょう。
へびいちごはつぶれやすいので、たくさん摘んで帰るときは、タッパのような容器に入れるのがオススメです。
へびいちごは、いちごと同じように、ヘタがついています。このヘタの部分に土が付いていることがあるので、ため水の中で軽くすすぎ洗いをして土を落として、陰干しをします。
水分がついていると傷みやすくなってしまうので、水分が残っていないか確認し、ヘタを取り除いて、アルコールの入った小瓶に入れておきます。
ヘタを先に取り除いてから洗うと、成分が水に流れ出てしまうので、ヘタはをつけたまま洗って、あとで取り除くほうがいいです。
果実酒用の瓶を用意します。ヘビイチゴの果実を入れ、その3倍ほどの焼酎を注ぎます。フタをして冷暗所に3ヶ月ほど保管しておきます。時間が経つと色が茶色に変色してくるので、果実は漉しておきます。
へびいちご酒自体は味がないので、はちみつを入れたり、レモンを足すと、飲みやすくなります。
へびいちごのチンキ剤
チンキ剤とは
植物をアルコールにつけた抽出液のことです。アルコールにつけることによって、水や油に漬けるだけでは植物の成分まで溶け出るので、有効成分が濃くなると言われています。
へびいちごチンキの作り方
準備するものは、空き瓶とアルコールのふたつです。
きれいに洗ったガラス瓶を準備しアルコールを注ぎます。アルコールは、40度以上の蒸留酒がいいとされていますが、私は30度前後の焼酎を使うことが多いです。
このなかに、へびいちごを漬け込みます。3ヶ月ほどすると真っ赤で鮮やかなへびいちごのチンキ剤が出来上がります。長期保管する場合は、色が茶色に変色してくるので、果実を漉して、冷暗所で保管しましょう。