QUATRE(キャトル)の庭

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山上憶良チョイスの万葉植物、秋の七種(ななくさ)が咲き始めました

朝晩涼しくなってきて秋の訪れを感じます。私が住んでいる中山間地ではちらほら秋の七種(ななくさ)を目にするようになりました。

秋の七種(ななくさ)と万葉集

万葉集に収められている山上憶良(やまのうえのおくら)の2首の歌が「秋の七種」の始まりとされています。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」(山上憶良 万葉集  一五三七 巻八)

秋の野に咲いているお花を、指を折りながら数えてみたら、七種類の花があったよ。

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(山上憶良 万葉集  一五三八 巻八)

はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな おみなえし それから、 ふじばかま あさがおのはな!(ききょうが定説)

万葉集には花や植物が数多く詠まれていますが、一番多く詠まれているのは、秋の七種のハギが一位で142首、ススキが44首、ナデシコが26首、葛が18首、あるとされています。

ちなみに、日本を代表する花は桜と思われていますが、万葉集で詠われている歌は、わずか47首しかありません。万葉人にとって、秋の七種はとても身近な植物だったのですね。

数年前に立ち寄った唐招提寺の園内ではハギの花が満開で、なかでも真っ白なハギの花がとても印象的でした。

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秋の七種の時期はいつ?

地域によって、秋の七種の開花時期の違いはありますが、おおむね次の通りです。

ナデシコ:4~9月頃

キキョウ:6~10月頃

ハギ:7~10月頃

クズ:8~9月頃

オミナエシ:8月~10月頃

フジバカマ:8~10月

ススキ:9~10月頃

秋の七種は食べれるの?

秋の七種は、主に観賞用とされ、万葉のころより季節を感じる植物として和歌に詠われてきました。

しかし、秋の七種は観賞用だけでなく、薬用効果のある草花が含まれています。葛(くず)の根から作られる生薬の葛根湯をご存知の方も多いでしょう。主な薬用効果は次の通りです。

ハギ(マメ科):咳止、去痰、胃痛、下痢

ススキ(イネ科):利尿

クズ(マメ科):葛根湯(風邪薬)、肩こり、神経痛

ナデシコ(ナデシコ科):むくみ・高血圧

オミナエシ(オミナエシ科):利尿、排膿、消炎剤 

フジバカマ(キク科):糖尿病・体のかゆみ

キキョウ(キキョウ科):去痰、鎮痛効果

秋の七種は、春の七草「七草粥」のように食べる習慣はありませんが、秋のお彼岸の「おはぎ」は、秋の七種のハギが名前の由来となっています。

結局、「秋の七種」は食べられるのでしょうか。その問いの答えは、こちらを参考にしてみてくださいね。

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